この夏、鳥取県で初めて行われたプロボクシングの試合。その出場選手の一人が、鳥取市出身の太田垣泰幸さんです。

　太田垣さんは、２年前から神戸市のジムに所属。入門後、わずか半年でプロテストに合格し、今は日本ランカーを目指し厳しいトレーニングを続けています。

　プロになった姿を見てほしい、と凱旋試合に招待したのが、太田垣さんが幼い頃過ごした児童養護施設の子どもたち。母親を亡くし、１３年間をこの施設で過ごした太田垣さん。施設の職員が当時親代わりとなり、また今でも施設を共に過ごした卒園生らが試合に駆けつけてくれています。お世話になった施設への思い、そして自分がやりたいことを追い続ける姿を見て、子どもたちにも何かを見つけてほしい、という思いを胸に凱旋試合に挑みました。