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運転士不足の中…タクシーの運賃値上げ 関係者は心苦しい思い「料金に見合ったより一層丁寧なサービスを」 島根県

値上げの春です。島根県内の隠岐を除く全域で、3月29日からタクシーの運賃が値上げとなりました。 高井和代 記者 「新年度を前に、これから移動することも多い季節ですが、島根県内のほとんどのタクシーの運賃がきょうから値上げに踏み切りました」 3月29日午前5時から値上げとなったタクシーの運賃。国土交通省中国運輸局によりますと、隠岐を除く島根県内では、初乗り運賃1.5キロの上限が、740円から810円となり70円の値上げ。2020年以来の値上げとなり街の人はー。 街の人 「少し乗ってもね、800円…。バスの方が安い。なんでも値段が上がってしまって大変です」 「高いです、でもやっぱり乗らないといけないときはあるので、仕方ないかなと思います」 「運転士が不足してるんだし、継続して事業が成り立ってもらわないと、使う立場も困ります。ある程度はやむを得ないんじゃないですか」 あらゆるものが値上がりする中でのタクシー運賃の値上げ。2023年8月から、島根県内のタクシー会社78社が、コロナ禍による収入減や燃料費の高騰、運転士不足などを理由に、中国運輸局に値上げを申請していて、3月29日から値上げが実施されることになりました。 島根県松江市の水都(みと)タクシーでは、3月28日から、29日の朝にかけ、6台のタクシーで初乗り運賃を知らせるシールの貼り替えが行われました。水都タクシーでは、この時期は、歓送迎会や観光などで、タクシーの利用が増え、コロナ禍前の水準に戻りつつある中での値上げに心苦しい思いのぞかせていました。 水都タクシー 眞田勝幸 さん 「利用者さんからしたら使いづらい、高くなったということだと思いますけど、料金に見合ったより一層丁寧なサービスを心掛けたいと思います」 値上げの春。移動手段にも影響を及ぼしています。

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