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参加方式変更のルヴァンカップ 鳥取で「浦和レッズ効果」を実感 飲食店関係者「予約のほとんどが浦和サポーター」 鳥取県

4月24日に行われたYBCルヴァンカップのファーストラウンド2回戦。ガイナーレ鳥取のホーム鳥取市のAxisバードスタジアムには、試合開始2時間前にも関わらず大きな声援が飛び交っていました。 鳥取サポーター 「めちゃくちゃ頑張ってほしい、期待しています」 「ドリブルしてシュートまでいってできればゴールしてほしい」 そんな注目の一戦の相手はー? 鳥取サポーター 「J1の浦和とやるということで来てみようかなと。迫力のあるプレーを見たい」 「めちゃくちゃ楽しみ、浦和の応援も楽しみ。サポーターがめちゃくちゃ熱いので」 J1の強豪・浦和レッズ。去年までは、J1クラブのみが参加していたルヴァンカップ。今年からJ3までの全60チームが参加する方式に変わりました。試合はカテゴリーが低いチームのホームで行われるため、今回鳥取市での浦和戦が実現。また浦和といえば、大声援で選手を後押しする熱狂的なサポーター。アウェー側の約1000席が、チケット販売後すぐに完売し、ゴール裏を赤く染めていました。 浦和サポーター 「仕事を休んできました。すごく熱くして選手を鼓舞していけたら」 「ボコボコにしたいところではありますが、油断すると負けるので僕たちもできる限り応援したい」 鳥取にとってはホームで初となるJ1クラブとの対戦が始まります。 ◇ ◇ 試合は開始早々動きます。浦和が前半12分に元日本代表の中島翔哉が先制。その後PKで失点し、0-2に。反撃に出たい鳥取は前半35分。田中恵太がこぼれ球を豪快に押し込み1点を返します。粘りを見せたい鳥取でしたが、後半に入り浦和にさらに2点を決められます。しかしガイナーレは後半19分、松木駿之介のヘッドで1点をもぎ取ります。しかし、その後は押し込まれる時間が続き2対5で敗れました。 鳥取サポーター 「頑張れば勝てるかなというような希望が見える試合だった。 2点取ってくれて最後惜しかったが楽しかった。J2昇格、行きましょう」 浦和サポーター 「圧勝ではないです。何とか勝てた感じでした。初めて鳥取に来たので、皆すごく気合入って(応援を)やっていました」 来場者数は歴代4番目に多い7677人。多くのアウェーサポーターが鳥取に駆け付けました。そこで試合後、市内の居酒屋にお邪魔してみると、応援の疲れを癒す浦和サポーターの姿がありました。 浦和サポーター 「埼玉から2人と東京から2人できました」 初めて対戦した鳥取との試合を振り返ってもらうとー。 浦和サポーター 「(鳥取の)2点目はしょうがない。素晴らしかった。ぜひガイナーレさん、J1に上がってきてください。また来たいです」 また中には、埼玉ではなかなか食べられない鳥取のグルメを堪能する人も。 浦和サポーター 「きのう観光して明日も観光して帰ります。ちゃんとグルメも食べて。モサエビが食べられました」 平日にもかかわらず多くの予約が入っていた4月24日。店側も「浦和レッズ効果」を実感していました。 炉端かば 鳥取駅前店 田村剛啓 店長 「(予約の)ほとんどが浦和サポーターの方。今回は試合が遅めの時間でしたが、これがもう少し早めの時間なら夜の街に出るきっかけになるのでありがたい」 そして、試合翌日の25日。浦和サポーターの豊嶋和也さんはある場所に向かっていました。 Q.昨日の試合はどうでした? 浦和サポーター 豊嶋和也さん 「攻守にわたって楽しい試合で良かったです」 試合当日の24日に埼玉から訪れ試合を観戦。25日は帰りの飛行機の時間まで鳥取市内での観光を予定していました。鳥取砂丘へ行くと聞き同行するとー。 三ツ國陽介 記者 「試合の翌日ということもあって浦和サポーターの姿があります」 豊嶋さんと同じく鳥取砂丘を訪れる浦和サポーターもちらほら。初めて馬の背からの景色を見るとー。 豊嶋和也さん 「思っていた以上に広くて天気がいいので、海も見られて本当にすごいの一言」 短い時間ではありましたが鳥取観光を楽しんでいました。 豊嶋和也さん 「こういう観光をしながらサッカーを見られるのが(アウェー戦の)醍醐味。ほかにも(鳥取で)行きたいと思ったところはあるので機会があればぜひ来たい」 熱い試合を私たちに届けただけではなく、さまざまな経済効果ももたらした鳥取でのルヴァンカップ。 SC鳥取 高島祐亮 経営企画本部長 「6000人以上の鳥取の方が来てくれて、サポーターの応援が力になるし、僕らが活躍したらもっと応援してくれると思うので、そういう相乗効果がこれからできれば」 シーズン目標のJ2昇格に向け気持ちを切り替え、リーグ戦次節は4月28日に琉球をホームに迎え撃ちます。

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